日本経済の基盤となるべき中小企業の経営承継は、雇用の確保や地域経済活力維持の観点からきわめて重要です。しかし、現状は承継について十分な準備をしている中小企業は少なく、中小企業の持つ貴重な技術力やノウハウの散逸も懸念されています。
そこで、円滑な経営承継を支援するために相続時の遺産分割や資金需要、税負担の問題等への総合的な支援策が講じられ、先の通常国会で「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」(以下「中小企業経営承継円滑化法」という)が成立しました。
概要
中小企業の円滑な経営承継を図るうえで、
の3点の課題があるとされています。
これらを解決するための対策として、中小企業経営承継円滑化法の施行により、遺留分に関する民法の特例、金融支援制度が創設され、また、相続税の納税猶予の特例の創設が予定されています。
※遺留分:法定相続人(被相続人の兄弟姉妹は除く)に認められている一定割合の相続財産
平成31年度税制改正において、個人事業者の事業承継を促進するため、10年間限定で、多様な事業用資産の承継に係る相続税・贈与税を100%納税猶予する「個人版事業承継税制」が創設されました。
詳しくは、各行政機関のページをご覧下さい。
● 国税庁のページ:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/jigyo-shokei/index.htm
● 中小企業庁のページ:https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/shoukei_kojin_ninntei.htm
● 愛媛県庁経済労働部経営支援課:https://www.pref.ehime.jp/h30300/jigyouseyoukei/01.html
事業承継に必要な資金の融資については、(株)日本政策金融公庫が、事業承継・集約・活性化支援資金の融資を行っています。
詳しくは、
● 日本政策金融公庫のページ:https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/jigyoukeisyou.html
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